2 女教皇

女教皇

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私はこのカードの存在自体に違和感があります。なぜなら、未だに現実世界では女性教皇が誕生していないからです。つまり、このカードは現実的ではない理想像が描かれているといえます。ありえそうで、あり得ないという神秘性も持ち合わせています。

なぜこのカードが必要だったのか、このカードの特徴は、2つの対立するものを女教皇中心に描かれていることです。BとJの柱、柱の色は白と黒、そして女教皇。

女教皇は、2つの対立しているものを修めることができる者を指します。手に持っているのは TORAです。TORA はモーセの5書を示し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など聖書から始まる教えの原典です。そして、後ろにはザクロの実が描かれています。ザクロの実は、次のカードである女帝にも描かれています。女帝はザクロの実を着物としてまとっていますが、女教皇は、自分の背景に描いています。ザクロは女性の性的シンボルです。つまり2つの対立するものを、 TORAと女性の力で修めるという非常に高い知性と精神力を示すカードです。

椅子の下には三日月が描かれています。月は女性性の象徴であり、その中でも三日月は三相女神(トリプルゴッデス)のうち「少女」すなわち「創造主」を示します。このトリプルゴッデスの考え方は、宗教はもちろんのこと、ギリシャ神話、ローマ神話、エジプト神話、北欧神話、ケルト神話など世界中のあらゆる神話で登場します。

女教皇は、ギリシャ神話では「ペルセポネー」を示していると言われています。ペルセポネーは、このあと出てくる女帝のモデルである「デメテル」の娘で、冥界の王であるハデスの妻です。ペルセポネーは、冥界でザクロを食べてしまったため、冥界から出られなくなってしまいました。ザクロはこのペルセポネーの逸話から描かれていると言われています。

タロットのあらゆるカードの中で、一番女性の感覚的な感性が一番高い状態を表すカードです。女性性の象徴である感覚を働かせることでうまく物事を回すことができるでしょう。精神を落ち着かせて自分の心を整えましょう。ただし、ただ単に感で動くのではなく、感性を働かせる土台として知識を持ち合わせることも求めています。

このカードが占いで出たら、まず今現在対立する2つの軸が自分にあるか考えてみましょう。あるのであれば、あなたさえしっかりしていればそのバランスが保てることをこのカードは示しています。まずは現状を認識した上で、自己の内在する能力を高めましょう。逆に、対立する2つの軸が思い当たらない場合は、すでにあるのにあなたが気づいていないか、これから誕生することを示しています。悪い面としては、気位の高い気むずかしい面が出てきます。

キーワード「感性」

次のカードに続く。

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