1 魔術師

魔術師

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絵をみていただくとワンド、カップ、ソード、ペンタクルを準備し、手に持った棒を高く示し、これから何かを始めようとする男を示します。出発という意味では、愚者と似ているカードですが、その環境はかなり異なります。

まず、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルがカードに示されています。これらは、タロットの小アルカナの4元素です。つまり、必要な要素は準備していることを示しています。愚者のように何もなく当てもない状態ではありません。明確な意思を持ち、なしえたいことが存在しており、そしてその準備は万端です。あとは、自らの力でこれらの4元素をうまく操り、物事をなしえればいいのです。このカードの数字「1」が示すとおり、すべての始まり、つまり何事も準備して、始める意思を示すことから始まることを示します。何か新しいことを始めるには良いカードとなります。

このカードが示す暗示は、準備は万端だけれども4つの元素をうまく操ることは困難であるという暗示です。この4つの元素を操るということは、古来から「錬金術」という形で行われてきました。錬金術は、金以外の物質を化学反応させて金を作ることを目指すものです。そして錬金術は今日に至るまで成功せず、失敗に終わります。その結果から、神のみなしえる技とされています。

魔術師は神ではなく人間です。繰り返しになりますが、このカードは準備万端で物事の始めることを表すカードですが、その成功を保証するものではありません。しかし、準備万端で出発するのですから、失敗する可能性は低いと考えられるでしょう。そして、4つの元素を操るのは魔術師であるあなたです。

成功するか、失敗するかは魔術師の技量、すなわちあなたの技量にかかっているといえるでしょう。魔術師自身の操る技量を用意することも準備ではないかという疑問もありますが、このカードはそこまで保証をしていないでしょう。その操る技量を保証している大アルカナのカードとして節制というカードがあるからです。タロット占いにおいて、同じ意味のカードを2つ存在させることは考えられないからです。

このカードを料理に例えるのであれば、4元素すなわち材料・食材がそろっていることは示していますが、その調理の成否は料理人の腕にかかっている、そんなところです。そして、今すぐ調理を始めるべきです。そうしなければ、新鮮な食材が腐って料理がおいしくなくなりますから。

キーワード「思い立ったが吉日」

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